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心臓血管疾患集中治療部(CCU)

京都大学病院にCCU開設

 重症の心臓血管疾患に対応するために京都大学病院に6床のCCUが平成18年6月1日に開設されました。平成28年10月よりは中央診療棟3階に移動し、 8床運用となりより広いスペースで診療が可能となっています。
 CCUでは循環器疾患に対して高度専門医療を行なうことが可能となりました。従来は、救急患者への対応に難があるといわれていた大学病院ですが、CCU開設以来、スタッフ一同が決意を新たに急性心筋梗塞、急性心不全をはじめとした救急処置を要する循環器疾患に対して迅速に対応しています。地域の病診連携・病病連携におきましても大学病院として、より一層充実した役割を果たすことが可能となりました。
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京都大学病院CCUの設備

 旧南病棟から中央診療棟三階に移動し、CCUは透析室、手術室や救急室、心臓カテーテル室との動線も良く、機能的に設計されています。
 オープンフロア 6床に加えて感染症患者さんに対応可能な2床の個室それぞれに、心電図・血圧などのバイタルサインのモニターが完備されています。さらに補助循環(PCPS、IABP)を用いた重症心不全への対応、血液透析や持続式血液濾過透析(CHDF)などの血液浄化への対応も可能です。一床あたりの面積も広く、重装備になりがちな心疾患患者へも十分に対応できます。

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CCUとは何か

 CCUとは集中治療部門に属します。生命の危機に瀕した重症患者を、24時間を通して濃密な観察のもとに、先端医療を駆使して集中的に治療する部門です。当院CCUはCardiovascular Care Unitとして、急性心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患だけに限らず、重症心不全、大動脈瘤や大動脈解離、重症弁膜症、重症不整脈、心臓血管外科での手術後の患者さんなど色々の心疾患の患者さんを収容して治療しています。
 当院CCUは平成18年度に開設され10年が経過しましたが、受け入れる救急患者数も年々増加傾向にあり、施設としてますます充実してきております。
 今後も、救急疾患でお困りの患者さんや紹介医の先生方、救急隊からの要請に速やかに対応し、患者さんに対して最良の高度医療を提供できるよう努力していく所存です。

(文責 循環器内科 今井・田崎)

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