HOME > 診療について > 心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーション

外来の心臓リハビリテーション通院中の患者の皆様へ

 新型コロナウイルス感染拡大への対策として、国では緊急事態宣言が発表されました。これを受けて当院では、4月9日より心臓リハビリテーション外来を一時的に中止としております。外来の心臓リハビリテーション通院中の患者の皆様には大変ご不便をおかけしてしまいますが、緊急事態でありご理解いただきますようお願い申し上げます。
この時期、心疾患の再発・悪化の予防対策に加え、感染の予防についても注意していただくことが大切です。どのようなことに注意してこの時期を乗り越えていただくか、こちらのホームページを活用して情報発信させていただきたいと思います。
 感染対策のために外出を控える中で、運動不足となるだけでなく、野菜などの生鮮食品を摂取する機会が減り、栄養バランスが崩れてしまうことが予想されます。ただし、実は運動不足や栄養の偏りは、心疾患の悪化・再発予防のリスクとなるだけでなく、免疫力を低下させ、感染症のリスクとなると考えられています。そこで、患者の皆様に注意していただきたい点について、以下にまとめました。体調管理のご参考にしていただけますと幸いです。
 

「心臓も コロナも決して 怖くない 予防が大切 それ頑張ろう」

  1. エネルギー・タンパク質を十分に摂取することに加え、運動不足に陥らないように心掛けましょう。よく食べよく動くことが大切です。食べてばかりで運動しないのはダメですよ。 
  2. ビタミンD,E,B群および亜鉛やセレンなどの微量元素も不足しないように注意しましょう。ビタミン D は、主にカジキ、サケ、サンマ、イワシ、サバ、ブリ、マグロなどの魚類やシイタケ、キクラゲなどのキノコ類、牛乳、卵に多く含まれています。ビタミンDは人の体内でも生成されます。週に 2 回、15~30 分ほどの日光浴することが、体内でのビタミンD生成に効果的です。また、ホウレン草やニンジン、春菊、肝油、レバー、ウナギなどに 多く含まれるビタミン A も感染症に対する生体防御に関与していると考えられています。多くの野菜や果物などに含まれるビタミンCも大切ですよ。
  3. 運動は毎日 30 分あるいは二日毎に 1 時間ほど実施することが目標です。自宅や庭・公園などの人との接触の少ない屋外で行いましょう。一人または少人数で行うのがよいでしょう。人と行う場合は2m以上の距離をあけるようにしましょう。内容としては、体操やヨガ、ウォーキング(散歩)などがよいでしょう。屋外での運動が難しい場合は家の中で運動しましょう。当科の心臓リハビリテーション体操もご活用ください。この他に、日本臨床運動療法学会のホームページ様々な体操が紹介されていますのでご参考にしてください(病状や体力により実施できない体操もあります。主治医または心リハ担当医にご相談ください)。

 


京大病院循環器内科では平成16年9月1日より、心臓リハビリテーション部門を開設しました。
循環器疾患をお持ちの患者さんは、疾患による症状や入院中の長期間の安静の影響から、運動能力や体の調節機能が低下しているため、退院後すぐに通常通りの活動はできません。無理な活動をすることで心臓に負担がかかり、病気の悪化をきたすこともあります。どのような点に注意して生活すればよいのか、どの程度の活動であれば安全なのかが分からず不安をお持ちの患者さんも多いことと思います。心臓リハビリテーションでは、循環器疾患をお持ちの患者さんに運動や生活上の注意点をご指導しています。
リハビリメンバー

お問い合わせ先

  • TEL: (075)366-7723:平日8時30分~17時30分

ページの先頭へ