36歳男性I.Sさん
1.ご職業は何ですか?
2.心筋梗塞の発症日、既往歴はいつですか?
担当医からのコメント
若年発症の心筋梗塞は、遺伝のほかに、肥満や喫煙が大きく関わっていることが明らかとなっています。いつもの検診で大きな問題がなくても、生活習慣に気をつけましょう。
3.喫煙歴は?
担当医からのコメント
禁煙はやはり再発予防に大きく影響するので、きちんと禁煙してほしいです。
4.心筋梗塞の発作はいつ、何をしているときにおこりましたか?
5.その発作は具体的にはどのようなものでしたか?
担当医からのコメント
心筋梗塞は胸痛だけが症状ではなく、絞扼感、むかつきなどもあり場所も上腹部から肩、背部、首、顎などいろいろなパターンがあります。
6.急性心筋梗塞を発症される前になにか予兆のようなものはありましたか?
7.病院を受診し、どのような検査をうけましたか?検査について医師からどのような説明をうけましたか?
担当医からのコメント
心筋梗塞が疑われる時は心電図のほかに、採血、エコー、レントゲン、カテーテルなどの検査を受けていただきます。
8.病院ではどのような治療をうけましたか?治療について医師からどのような説明をうけましたか?
9.病院に入院中に、あるいは退院後に一番大変だったことはなんですか?それをどうやって解決してゆかれましたか?
10.病院に入院して、あるいは退院後に、なにかよかったと思えることがありましたか?
担当医からのコメント
最初は大変そうでしたが、後には慣れてきてタバコも吸いたいとは思わなくなったそうです。皆さんも禁煙を怖がらず、試してみましょう。自力で難しいときは、禁煙補助薬を使うとよいでしょう。禁煙補助薬は薬局で購入できますし、禁煙外来を受診すれば保険診療で治療を受けていただけます。
11.心筋梗塞の病気を経験されて、生き方や人生観について変化がありましたか?
担当医からのコメント
心臓病の治療は医師、看護師だけではなく、患者さん本人やご家族の方の連携によって最善の結果が得られます。
12.実際に心筋梗塞を発症されるまでに、ご自身が心筋梗塞を起こすかもしれないと思っていましたか?
担当医からのコメント
年齢を理由に油断はできません、自分の健康管理はしっかりやりましょう。
13.食事や運動について、発症前とあとで変化がありましたか?現在食事や運動についてなにか工夫されていますか?
担当医からのコメント
食事は野菜とお肉とお魚をバランスよくとりましょう。塩分とあぶらには気をつけてほしいです。できればお魚をもっと摂ってほしいですね、特に青身のお魚を。青身のお魚に含まれているあぶらは虚血性心疾患の予防につながるといわれています。
14.社会に対して、患者様に対して、あるいは医師に対してなにかメッセージがありましたらお答え下さい。また、入院中あるいは現在うけられている医療について不足にお感じになる点や、なにか「こうしたほうが良い」とお考えになる点がありましたらお教えください。
担当医からのコメント
元々4年内に禁煙と運動を開始する予定だったということですが、残念ながら発作が先にきてしまいました。もっと早く決断できればよかったかもしれません。しかし、今回幸い命をとりとめたので、これからも長い人生を健康に過ごしてゆけるよう、今からでも遅くありません。