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心臓リハビリテーションとは

心臓リハビリテーションとは何ですか?

心臓リハビリテーションでは、循環器疾患をお持ちの患者さんに運動を指導しています。しかし、運動をすることだけが心臓リハビリテーションではありません。スムーズな社会復帰や疾患の再発および悪化を予防するためには、運動療法のほか、食事療法や禁煙を含む生活習慣の改善が必要です。心臓リハビリテーションとは、患者さん一人一人の状況に応じて、運動を含めた生活習慣の見直しと改善を図り、病気に対する正しい知識を身につけていただきます。
リハビリ室

心臓リハビリテーションではどんなことをするのですか?

循環器内科に入院され、薬物治療や手術治療を受けた患者さんは、初日はベット上の絶対安静ですが、全身状態に応じて少しずつ離床を進めてゆきます。この期間を急性期と呼びます。急性期は、循環状態が非常に不安定な時期ですので、医師の管理のもとで慎重に安静度の拡大を行います。病棟内での歩行が可能となれば、心臓リハビリテーション室にてごく低い強度の運動療法を行います。
退院後も可能な限り5カ月間の心臓リハビリテーションを続けていただきます。この時期を回復期と呼びます。回復期の心臓リハビリテーションでは、開始にあたり、一人一人の体力に応じた適正な運動強度を見極めるために、運動負荷試験を行います。運動負荷心電図検査の結果からその方に合った運動処方を作成し、面接にて運動と生活習慣に関してのアドバイスをさせていただきます。その後は通院による運動療法を続けていただき、定期的な検査により運動療法継続の可否判定および運動療法の効果の確認を行ってゆきます。毎回のセッションでは、運動処方に基づいた運動療法を指導しています。運動中は心電図モニタリングを行い、安全に配慮しています。また、毎回のセッションにおいて、食事を含めた生活状況の確認をさせていただいております。通院の頻度は最大週3回までとし、患者さんと相談の上で決めていきます。
リハビリスケジュール 心肺運動負荷試験 京大病院での心臓リハビリテーション参加期間はリハビリ開始日より5ヶ月間です。リハビリテーション終了時には、再度面接を行い、開始時に行ったアドバイスの内容について改善されたかどうかを確認します。
5か月間の心臓リハビリテーションが終了したのちも、心臓リハビリテーションでご指導させていただいた生活習慣・運動習慣を維持していただく必要があります。この時期を維持期と呼びます。維持期では、基本的には通院心臓リハビリテーションは不要ですが、回復期と同じように、定期的な検査を受けていただき、運動療法の継続の可否判定および効果の確認を行ってゆくことが望ましいと考えられます。

どんな人が心臓リハビリテーションに参加できるのですか?

以下の循環器疾患が心臓リハビリテーションの適応疾患となっています。
健康保険適応疾患:急性心筋梗塞、狭心症、心不全、心臓手術後、大動脈疾患、閉塞性動脈硬化症
年齢制限はありません。

心臓リハビリテーションを行うには、どんな準備が必要ですか?

初めての日には特別な準備は必要ではありません。2回目以降は自分に合う運動靴、服装(Tシャツ・トレーナーなど)、タオルなどを準備してください。

心臓リハビリテーションによってどんな効果が得られますか?

ただ体力を回復することだけが運動療法の目的ではありません。運動には、ここに示しますように様々な効果があることが分かっており、心臓病・動脈硬化を持つ患者さんにとっては薬を飲むだけでは得られない利益があります。運動によって生活の質の改善・心疾患再発や悪化の減少が得られること、すなわち健康寿命が延長することがわかっています。 運動療法の効果

運動療法は、いつからどこでどんなことをするのですか?

入院中から参加される場合は、症状が安定し主治医の許可が得られれば、心臓リハビリテーション室にて運動療法を行います。開始時には歩行テストや運動負荷試験などを行い運動能力及び安全性を確認します。外来から参加される場合も同様です。
原則として、入院中は休日を除いて毎日(月~金)行います。外来通院の場合は、最大週3回まで、参加していただくことができます(完全予約制)。⇒今月の予定はこちら

運動療法の内容

毎回のセッションは約一時間かけて、次のようなメニューで運動療法を行います。
運動療法の流れ
  1. 準備体操(椅子に座って行うストレッチ体操)
  2. 有酸素運動(自転車こぎまたはウォーキング)
    最初は軽い歩行や自転車こぎから開始し、徐々に負荷(時速やペダルの重さ)を上げていきます。運動の強度は一人一人の運動能力に応じて決めていきます。
  3. 筋力トレーニング(自重、チューブなどを使い、上肢・下肢の筋力を鍛えます)
  4. 整理体操(呼吸を整えるリラックス体操)
※ ペースメーカー植え込み術後や心臓手術後の方は、手術後約2ヶ月間は上半身の強いストレッチ運動はできませんが、傷口に負担をかけない程度の運動を指導させていただきます。
足腰やひざの悪い方を対象にチェア・エクササイズ・プログラムを行っています。チェア・エクササイズ・プログラムでは京都大学体育学科講師・健康運動指導士の梅田先生に実演指導をお願いしています。

運動プログラムビデオの参考ページ

チェア・エクササイズの有効性について、詳しくお知りになりたい方は こちら

さあ始めよう運動療法!―DVDのご案内―

京大病院循環器内科では、2009年5月に「心臓リハビリテーション―さあ始めよう運動療法!」というDVDを作成いたしました。ここでは実際に心臓リハビリテーションを行う際の準備運動から有酸素運動、筋力トレーニング、準備運動までを実演し、わかりやすくご紹介しています。非売品ですが、当院にて貸し出しは可能です。
DVDのタイトル
こちらから内容の一部(動画)がご覧いただけます。

 

心臓リハビリノートのご案内 

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京大病院循環器内科では、心臓リハビリテーションに参加された患者さんに心臓リハビリテーションノートをお渡しし、患者さんがご自身で疾患の管理を行っていくために活用していただいています。同じもののPDFを、このホームページからダウンロードしていただくことができます。
ダウンロードにはこちらをクリックしてください⇒
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心臓リハビリテーションノートは、循環器疾患をお持ちの患者さんがご自身で疾患の管理を行っていくために活用していただくことを目的として、京都心臓リハビリテーション研究会によって作成されたものです。上記の目的以外での使用や無断での転載・販売は禁止されています。ご質問やご意見のある方は京都大学医学部附属病院循環器内科(心臓リハビリテーション担当者)までお問い合わせください。

お問い合わせ先

  • 京都大学医学部附属病院循環器内科
  • TEL:075-751-4255 FAX:075-751-3299

心臓病教室のご案内

週1回それぞれの専門分野から講師を招き、少人数での講習会を開いています。
(毎月 第1・3・4・5水曜日 15:00~16:00および第二火曜日15:15~16:15)
※都合により日時、内容を変更することもありますので、月間予定表でご確認下さい。

テーマおよび担当講師

  • 「心臓病のお薬について」(循環器内科病棟薬剤師)
  • 「心臓病の食事療法」(管理栄養士)
  • 「狭心症と心筋梗塞」(循環器内科医師)
  • 「心臓に優しい運動」(健康運動指導士)
  • 「命を救う心肺蘇生法とAED」(循環器内科医師)
※「心臓病の食事療法」につきましては毎月第二火曜日15:10~16:10より行っています。

心臓リハビリテーション外来のご案内

京大病院に通院されていない方で、心臓リハビリテーションの参加を希望される方は、かかりつけ医師からの御紹介状をご持参のうえ、心臓リハビリテーション外来を受診して下さい。京大病院に通院されている方は、主治医にご相談下さい。
  • 担当医:小笹寧子(京大病院循環器内科 心臓リハビリテーション部門担当医)
  • 日時:毎週木曜日 9:00~13:00
  • 場所:外来棟2階 2-C 循環器内科 初診室

お問い合わせ先

  • TEL: (075)-751-4480:平日8時30分~17時30分

担当医師より

小笹寧子 心臓リハビリテーション部門では、個人個人の運動能力に応じた運動処方および理学療法士と運動指導士による具体的な運動指導のほかに、医師と看護師による心臓病についての説明と生活指導、栄養士による栄養指導、薬剤師による服薬指導などを行っています。心臓病を持つ方で、心臓リハビリテーションにご興味のある方は、まず循環器内科外来を受診していただき、ご相談ください。
担当医:小笹寧子

担当理学療法士より

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京大病院心臓リハビリテーション室、理学療法士の佐藤です。私は現在社会人大学院生として運動と生理学について研究をしており、より効果的な運動を勉強中です。
心臓リハビリテーションは心血管疾患の患者さんに対し、その方に適した運動を段階的に行います。体力の回復はもちろん、再発の予防や動作時の心血管への負担を軽減し、寿命を延長させることも分かっています。医師の監督のもとで実施しますので、患者さんも安心して運動に取り組むことができます。不明な点はいつでもご相談ください。
理学療法士:佐藤達也

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