68歳男性Y.Sさん
1.ご職業は何ですか?
2.心筋梗塞の発症日、既往歴はいつですか?
3.喫煙歴は?
4.心筋梗塞の発作はいつ、何をしているときにおこりましたか?
5.その発作は具体的にはどのようなものでしたか?
6.急性心筋梗塞を発症される前になにか予兆のようなものはありましたか?
担当医からのコメント
この症状が心筋梗塞の予兆であったのかどうかは定かではありませんが、宴会などで生活が乱れていると、動脈硬化が進行しやすくなり、また血液が固まりやすくなることがわかっています。
7.病院を受診し、どのような検査をうけましたか?検査について医師からどのような説明をうけましたか?
8.病院ではどのような治療をうけましたか?治療について医師からどのような説明をうけましたか?
9.病院に入院中に、あるいは退院後に一番大変だったことはなんですか?それをどうやって解決してゆかれましたか?
担当医からのコメント
心筋梗塞を起こした患者さんで、退院後も軽度の胸部症状と、また心筋梗塞を再発するのではないかという不安に悩まされる方がいます。このような患者さんは全体の5割かそれ以上認められ、また中には睡眠薬や安定剤などの薬物治療が必要となる場合もあります。それまで元気に社会生活を送っていた方が、心筋梗塞という命を脅かす疾患に罹患され、緊急手術や集中治療管理などをうけることは身体的のみならず、精神的にも相当ショックが大きいことは容易に想像できることです。現在は医療の進歩により、心筋梗塞を発症しても治療が早期に行えた場合は、身体的なダメージはほとんど残さないで2週間ほどで退院できる症例も増えてきました。しかし、このSさんのように精神的なダメージは2週間では治りません。やはり1年くらいかけて、だんだん解決してくる場合が多いのです。
10.病院に入院して、あるいは退院後に、なにかよかったと思えることがありましたか?
11.心筋梗塞の病気を経験されて、生き方や人生観について変化がありましたか?
12.実際に心筋梗塞を発症されるまでに、ご自身が心筋梗塞を起こすかもしれないと思っていましたか?
13.食事や運動について、発症前とあとで変化がありましたか?現在食事や運動についてなにか工夫されていますか?
14.社会に対して、患者様に対して、あるいは医師に対してなにかメッセージがありましたらお答え下さい。また、入院中あるいは現在うけられている医療について不足にお感じになる点や、なにか「こうしたほうが良い」とお考えになる点がありましたらお教えください。
担当医からのコメント
平成19年4月より、保険診療制度が改訂され、心臓リハビリテーションをうけられる期間がそれまでの5ヶ月から、必要に応じて延長できるようになりました。しかし、各施設(病院)の事情によって、リハビリテーションの部屋が狭かったり運動器具が少なかったりと、患者さんを受け入れるキャパシティが限られています。今回の保険診療制度が改訂は、より多くの患者さんが十分な心臓リハビリテーションを受けられるようになるための第一歩といえるでしょう。