HOME > 研修医・学生の皆さんへ > 夏期海外研修に行かれた皆さんの声 > 2023年度 > Cincinnati & Stanford.2 > Cincinnati & Stanford.2
Cincinnati & Stanford.2
マイコース・プログラム 海外研修レポート 京都大学医学部医学科4回 小倉翔太
研修期間:2023/09/09〜2023/09/26
配属先期間:Cincinnati Children's Hospital, Molkentin Lab
Stanford University of Medicine, Cardiovascular Institute, Joseph Wu lab
背景・目的
学生の間に海外に留学してみたいと考えていたのでマイコースプログラム海外研修に応募させていただきました。昨年末に京大病院でTAVIの手術見学をさせていただいたことがきっかけで循環器内科を選びました。
目的としては、海外での医療体制、働き方、また現地の日本人の先生方のキャリアについて知ると言うことがメインでした。学生の間に上記内容を見ておくことで、将来の医師としての可能性を広げることができるのではないかと考えています。
内容
アメリカでは、賃金の関係で研究を実際に行うことは難しいので研究は見学という形となりました。Cincinnatiでは初日からHeart Instituteの年に一回のResearch Retreatに参加した。前半はオーラルセッションで後半はポスターセッションだった。ポスターセッションでは、マルファン症候群の論文について解説していただいた。ラボでは、ミーティングや冠動脈LADを結紮して心筋梗塞を起こすマウスサージェリーや大動脈狭窄から心肥大→心不全のモデルマウスを作るTACを見せていただいた。また、Cincinnati Children's Hospitalでフェローをされている高城先生に病棟を案内していただいた。
(↓写真はCincinnati Children's Hospital正面玄関で桑原先生と)
StanfordではiPS細胞を用いた研究で、培養している心筋細胞が拍動している様子を観察しました。また、移植外科の佐々木先生や赤埴先生とお話しする機会や父が過去に留学していたラボのprinciple investigator(SheriとOlivia)にお会いし、ラボミーティングに参加する機会もありました。こちらではセミナーに参加することが多く、主に循環器分野のセミナーに参加しました。アメリカのセミナーでは食事やスターバックスのコーヒーが置いてあることがほとんどで、飲食をしながら講義を聞くスタイルでした。セミナー、ラボミーティングでは多くの人が質問をしており日本との違いを感じました。
また、以前から交流があったStanfordの大学院生と夕食に行き、地元ならではの話をすることが出来ました。
(左:西賀先生と、右:Stanford大学院生と)
ビザ・研究室への申し込み
2週間の留学だったのでビザ免除プログラムESTAを申請しました。
研究室への申し込みは、3回生の12月に京都大学循環器内科へTAVIの手術見学させていただいたことがきっかけで尾野先生に連絡を取り、Cincinnatiの桑原先生とStanfordの西賀先生をご紹介いただきました。
宿泊
留学先、日程が決まってすぐに、airbnbなどで宿泊先を探しました。一人での長期宿泊、円安も重なり、宿泊先では寝るだけなので、なるべく安い宿を選びました。CincinnatiもStanfordも治安は良く、いずれの宿泊先でも困ることはありませんでした。
研究室へはレンタサイクルをして15分程の距離でした。Cincinnatiは坂が多かったので苦労しましたが、Stanfordでは自転車があると様々な場所に行くことが出来て便利かと思います。
週末
Cincinnatiでの週末は移動日を除くと一日だけでした。Cincinnatiは栄えている都市ではなく、いわゆるold Americanな町で一日あれば十分という感じでした。まず、MLB(Cincinnati Reds vs Cardinals)を観戦しました。WBCで話題になったヌートバーが出場していました。
Stanfordでは、BBQ、ゴルフ、サンフランシスコ観光、ナパバレーのワインツアー等に行き、非常に充実していました。
写真:MLB(左上) Golf range at Moffett Field(右上)
アメフト(左中) Golden Gate Bridge(右中) Jarvis Estate winery(下)
感想
今回、アメリカでの留学で日本では経験することの出来ない医療、文化、価値観を学ぶことが出来ました。さらにアメリカで働いている先生方のお話を聞くという貴重な機会が得られ、自分がしなければならないことや将来について考えさせられました。
最後に、今回の留学でお世話になった尾野先生、桑原先生、西賀先生、現地の先生方、関係者に心からお礼申し上げます。