Stanford

マイコース・プログラム 海外研修レポート 京都大学医学部医学科4回生 高橋 弥

1)

背景

以前からマイコースにて海外研修を行いたく思っており、京都大学循環器内科の尾野先生にお願いしたところ快く承諾してくださり、尾野先生、スタンフォード大学の西賀先生のご厚意のもと、Stanford University Dr. J.C Wu Labにて9/6から約2週間、研修させて頂きました。また、帰国後は堀江先生に実験手技を学ばせて頂きました。


2022stanford_1.jpgBiomedical Innovations Building

目的

アメリカでは制度の問題で研究を行うことが難しいということ、またマイコース期間以前に実験の手技を学ぶという手順も踏めていなかったため、研究はあくまで見学という形になりました。ただ、海外へ一度も行ったことがなかったので、アメリカの文化に触れる、英語の練習、研究室の雰囲気や先生方の働き方、キャリアを見させて頂くことが主な目的として活動を行いました。

内容

見学1:西賀先生や、研究室の他のメンバーのiPS細胞を顕微鏡で見せて頂きました。細胞が拍動している様子を観察したり、sortingも観察しました。三次元で心臓(かなりミクロなもの)を作り薬の効果を調べたりしている研究者もいるというお話を伺い、新鮮なお話ばかりで興味深かったです。

見学2:西賀先生のご紹介で、スタンフォード大学にて、循環器分野のiPS細胞を用いた研究を行っていらっしゃる池田先生の研究を見学させて頂きました。慢性心筋梗塞で、虚血により障害された心筋細胞では、ミトコンドリアが障害されており、これに対してiPS細胞から若いミトコンドリアを獲得し心筋に投与することで、障害されたミトコンドリアと若いミトコンドリアが融合し機能回復が見られるということをブタにより治験する段階で、実際には、ブタに心筋虚血を作るため、カテーテルを行っている現場を見学させて頂きました。

セミナー・ラボミーティング:週1回のラボ全体でのミーティングや、セミナーなど対面形式で行われており、参加させて頂きました。ラボミーティングでは各自の研究進捗、今後の方針などを話し合っており、情報共有やメンバー同士のコミュニケーションの様子を見ることができ、また、セミナーでは、筋細胞におけるPGE2および15-PGDHの働きと筋肉の老化についてのプレゼンがあり、内容としても勉強になった他、参加者が場においてあるピザを食べながら聞いていることや、ほとんどの人が積極的に質問している様子も新鮮でした。

回診見学:スタンフォード大学の病院にて肝移植を行なっておられる佐々木先生のご厚意で、移植後患者の回診を見学させて頂き、1人1人の患者の病室前で、多職種の方々と患者の容態、方針などを話し合っておられる様子を見学しました。

2022stanford_2.jpgStanford Hospital

池野先生:西賀先生のご紹介で、スタンフォード大学のバイオデザイン分野で活動されておられる池野先生とお話しする機会を頂きました。バイオデザインは、医療開発において、既存の技術を組み合わせて医療開発を行うのではなく、現場のニーズから医療開発を目指すというもので、日本での展開に至る経緯など、大変貴重なお話を聞かせて頂き、その他にも、日本と海外の違いについて議論したり、共感と同情の違いと働くうえでの重要性について教えて頂いたりと、今後のキャリアや考え方の観点で非常に大きな経験になりました。

心臓摘出手術見学:スタンフォード大学の病院にて心臓移植を行なっておられる首藤先生のご厚意で、心臓移植における、心臓摘出の手術を見学させて頂きました。19時ごろに見学の案内を頂き、22時頃スタンフォード大学病院に集合、その後車・飛行機で移動しロサンゼルスの病院にて摘出手術が行われた。手術中に首藤先生に心臓の解剖についても教えて頂き、また、間近で手技を見ることができたので、非常に勉強になりました。手術後、スタンフォード大学病院に戻り、その後宿泊先へ戻ると、5時頃で、肉体的にも非常にハードであることを実感しました。

帰国後:循環器内科にて、堀江先生のご指導の下、ラットテールからのゲノム抽出、PCR法、マウスの血糖に関する実験などをさせて頂きました。

感想

西賀先生のご厚意により、米国で活動される様々な分野の先生方に直接お話を伺えて貴重な経験となった他、様々なキャリア、考え方があることを知ることができ、今後のキャリアを考える上で非常に有意義なものとなりました。
また、帰国後の研究室での活動で様々な手技を体験でき、基礎分野に関する知識もまなぶことができました。

2)

ビザ、研究室への申し込み

2週間という短い期間だったのでビザを取る必要はなくESTAというビザ免除プログラムを使って入国しました。また、研究室へ連絡を取ったきっかけは、偶然循環器内科のホームページでマイコース期間にアメリカへ留学したという体験記を読んだことでした。3回生の2月頃に尾野先生に連絡を取らせて頂き、マイコース期間に海外で研修したいことを伝えたところ快諾して頂きました。大学からの海外留学許可が下りた6月に改めて尾野先生に連絡を取り、そのときにスタンフォード大学で研究をしている西賀先生を紹介して頂きました。

宿泊

スタンフォード大学ということが決まってからBooking.comで宿を探しました。西賀先生にも相談し、Mountain Viewのあたりが良さそうという事だったので、Mountain Viewのホテルを予約しました。大学までは、バスでPalo Alto駅まで向かい、そこから大学内の無料シャットルバスを利用しました。バスは片道$2.5で、初めは現金で払っていましたが、50セントを作るのが大変だったので(おつりはバスでは出ません)、途中から駅で購入できるClipper Cardというプリペイドカードを使っていました。このカードは電車(Caltrain、Bart)でも使用できるので非常に使い勝手が良かったです。治安はどのエリアも良かったです。滞在中身の危険を感じたシーンはありませんでした。

週末

週末は、大学のアメフトの試合を観戦したり、スタンフォードで研究をしている日本人の先生方のBBQに参加させて頂いたり、西賀先生のお誘いで朝ランニングをしたりしました。BBQでは様々な診療科、キャリアを持つ先生方と交流でき、本当に貴重な体験をさせて頂きました。
また、最終週金曜日の夜には市内のホテルに移動し、土曜に現地のナパワインツアーへ行き日曜にサンフランシスコ観光、日曜の深夜便でTexasのAustinへ向かい観光、ライブに行き、後日帰国しました。

最後に

マイコースの期間、本当に多くのことを学び、考えさせられて、非常に有意義に過ごすことができました。留学のお手伝い、お世話をして頂いた尾野先生、西賀先生、堀江先生、関わってくださった全ての方に心からお礼申し上げます。

マイコース・プログラム 海外研修レポート 京都大学医学部医学科4回生 森島 舞

研修期間  2022年9月6日~9月28日
配属先機関 Stanford University School of Medicine, Cardiovascular Institute, Joseph Wu lab
  The Broad Institute of MIT and Harvard
  Tufts Medical Center
  Boston Children Hospital
   Brigham and Women's Hospital
活動内容  アメリカの医療、医学研究について
      iPS細胞を用いた、循環器内科学研究
      ヒトゲノム解析について

1. 背景、目的

私は、高校生の時に、アメリカ人医師の方にお会いし、病院を一部見学させていただいた経験から、海外に留学したい、医学生としてアメリカの医療の仕組みについて知りたいと思い、海外留学マイコースを希望させていただきました。また、以前にアメリカでお会いした先生が循環器内科医であったこと、早期体験実習で循環器内科回ったため、唯一見学した日本の臨床現場が循環器内科であり、アメリカの医療現場と比較することができること、心臓という体内で核となる臓器を扱う循環器内科に興味があったことから、循環器内科教室に連絡させていただきました。留学の目的は主に以下の2つです。

  1. アメリカと日本の医療、医学研究の違い
  2. アメリカでの最新の研究について学ぶ

これらの目的を達成するために、循環器内科講座の尾野先生に連絡させていただいたところ、快く受け入れてくださり、Stanford Universityの西賀先生、The Broad Instituteの中尾先生、小山先生を紹介していただきました。また、留学に向けて、4月から堀江先生のご指導の下、京都大学にて研究に参加させていただきました。

2. 研究方法

9月6日から9月17日まで、Stanford UniversityのJoseph Wuラボにて、西賀先生のご指導の下、iPS細胞から作成された心筋細胞やそれを用いた実験について教えていただいたり、ラボミーティングや講座に参加させていただいたり、現地で働く日本人の先生にお話を伺ったりしました。
9月17日から9月28日まで、The Broad Instituteの中尾先生、小山先生のご指導の下、ゲノムのコンピュータ解析を用いた研究について学んだり、ラボミーティングに参加させていただいたりしました。また、滞在していたBostonで開催されていた、Transcatheter Cardiovascular Therapeutics conference(TCT)に参加したり、小山先生からご紹介いただいた、Tufts Medical Centerの川堀先生に手術を見学させていただいたり、Stanford Universityの佐々木先生にご紹介いただいたBrigham Women's Hospitalの村上先生、川島先生にお話を伺ったり、以前に母が留学していた、Boston Children's HospitalのMulliken先生の外来診療を見学させていただいたりしました。

3. 結果、考察

Ⅰ. iPS細胞を用いた研究について

・西賀先生の研究、お話
循環器内科学において、iPS細胞が開発される以前、細胞研究を行う際には、心筋細胞を取ってくる必要があったため、細胞研究を行うのは難しく、デバイスが発達している一方で、薬品開発は遅れていた。しかし、iPS細胞から心筋細胞を分化できるようになり、細胞研究が進んでいる。Stanford大学には、バイオバンクにおよそ1500人のiPS細胞が貯蔵されていてこれは世界有数の所有量である。これらを用いた研究は、主に、遺伝子疾患の研究に使われる。なぜなら、循環器疾患の多くは、遺伝子25%、環境75%と環境に依存する部分が大きいからである。iPS細胞で再現できる心筋細胞は、胎児レベルのものが多く、環境を再現するのは難しい。また、いつ発症するかわからないので、健常者としてどの細胞を扱うかは難しい。(基本的には、大人になるまで何も病気していないこととしている。)
拍動する心筋細胞や心臓の3Dモデルであるオルガノイドを観察した。
また、FACSを用いて、トロポニンを含有しているかの有無で心筋細胞に分化しているかどうかを見る実験や西賀先生からご紹介いただいた池田先生に心筋梗塞を人工的に起こした豚にiPS細胞から作ったミトコンドリアを投与し、心筋の機能の回復を図る実験を観察した。

Ⅱ.アメリカのラボの仕組みについて

2022stanford_3.jpg・西賀先生のお話
アメリカのラボでは、日本のラボと異なり、予算を得てきて、そこから研究員の給料、研究費、場所代を払わなければならない。そのため、短期間で結果を出さなければならず、論文などの本数が多い一方で、時間をかけた大きな発見はしにくい。これは日本の方がしやすい。
また、臨床と研究両方行う人は、日本よりも少ない。雇われている以上、大学での講義や研究を行わなければならない。逆に自分でお金を得てきて、自分の時間を買えば、その時間を好きな仕事に回せる。また、大きな発見をした人は、治験を進めやすくするために、自分の会社を設立することも多い。特にシリコンバレーエリアにあるStanford大学では起業や企業とのタイアップが多く、池田先生も起業していらっしゃった。
また、他のラボと機械を共有することも多い。特に、FACSに用いる機械はStanfordで開発されたもので、各labがそれぞれ、使用料を払って、専門の人が管理している。そのため、分からないことは、専門家に聞ける。一方、日本では、各ラボが管理していて、機械の専門家がいないので、管理が難しい。
ラボミーティングに参加してみると、中国系、インド系、韓国系、日本人、白人と国籍が豊かなメンバーで構成されていた。ラボのメンバーの方はこういった多様性がinnovationにつながり、よりよい研究ができると仰っていた。(写真:西賀先生と研究所の前にて)

・The Broad Institute of MIT and Harvard 中尾先生、小山先生
MITとHarvard大学の共同研究所の中尾先生、小山先生のラボを見学させていただき、ラボミーティングに参加させていただいた。先生方のラボでは、コンピュータを用いたゲノム解析をされている。現在のゲノム解析は倫理的な問題から、ゲノム編集を行うのは難しく、遺伝情報から罹患しやすさなどを割り出すなど予防医学の側面が大きい。また、コンピュータでできるために、コロナ下において、多くのラボメンバーが自宅で仕事をしているそうだ。ただ、実際に会った方がコラボレーションをしやすいので、ラボミーティングはなるべく対面で参加することになっている。ミーティングには、西賀先生のラボと同様に多くの医学部受験生や医学部生がいた。

2022stanford_4.jpg(写真:Natarajan先生、中尾先生、小山先生、横浜理研の小嶋先生と)


Ⅲ. アメリカの医学教育について

・アメリカ人医学生Kiranと医学部受験生Sookの話
西賀先生のラボで研究しているアメリカ人の医学生と医学部を受験している女性にアメリカでの医学教育についてインタビューした。
アメリカでは医学部に入学する前に4年制の大学を卒業しなければならず、Kiranは生物学を、Sookは分子生物学を専攻していた。さらに、受験ではテストのスコアだけでなく、研究の実績や病院で働いた経験、社会貢献活動、学校での活動も評価されるため、多くの受験生は、卒業後にGap Yearとして、医学研究室に入り、医学研究を行う。試験には、面接もあり、面接は、その場で質問が組まれ、時には演技させられることもある。これに関しては、緊張している中でも、感情をコントロールして、状況に対応できるかを評価している。コロナで、志望者が1.4倍に増え、より厳しい試験になっている。
また、医者になるために、最短でも、普通の大学に四年、医学部に四年、レジデントに6年、専門医を取るために、3年(科による)必要なため、最低でも17年かかる。そのため、特に女性だと結婚、出産といったプライベートとの両立は日本同様、難しい。また、女性医師の割合は、全体でみると、50%ほどで、科によって異なり、5%ほどしかいない科も存在している。

2022stanford_5.jpgⅣ. Biodesignについて

スタンフォード大学にて、Biodesignについて研究を行い、日本での普及に携わっていらっしゃる池野先生にインタビューをした。
Biodesignとは、医学、工学、ビジネスの3分野を連携させた医療機器開発のエキスパートを育成するためのプログラムである。医療機器を発明するにあたり、大切なことは、違いに気づくこと、さらにそこから患者に対して、empathyを強く持つことで行動力につながる。
(写真:西賀先生、Biodesignの池野先生と)







Ⅴ. アメリカでの臨床医療について

・スタンフォード大学移植外科 佐々木先生の回診、お話
西賀先生にご紹介いただき、移植外科の佐々木先生の回診を見学させていただき、お話を聞かせていただいた。先生の回診には、コメディカルの方が沢山いて、7人くらいいた。それぞれの患者さんについて、回診前に議論して、状態を確認しあう。また、それぞれの家族とも話し、患者さん一人一人と多くのコミュニケーション取っていた。回診当番、手術当番、外来当番など当番制で、カルテの作成などそれ以外の仕事はしなくてよい。日本に比べて、働き方が多様で、ベンチャー企業のトップになる人もいる。

・Tufts Medical Centerの心臓血管外科の川堀先生、整形外科の猿渡先生、循環器内科の宮下先生
小山先生にご紹介いただき、Tufts Medical Centerの心臓血管外科の川堀先生の仕事を一日見学させていただき、猿渡先生、宮下先生にもお話を伺った。

2022stanford_6.jpg川堀先生に見せていただいた手術

心臓移植 心臓は、摘出後4時間以内に移植しなければならないため、心臓を取りに行って、すぐに移植の手術をする。心臓は冷却して運ぶが、近年、ポンプを付けて運びことも増えてきている。アメリカでは二人体制で行うが、一人ですべての手術を行うこともある。
日本では年間50件ほどしか行われていないが、アメリカでは一つの病院で年間50件ほど行われている。

TAVI TAVIで弁を膨らませる際に、トラブルに対応するために、心臓血管外科医がたちあう。アメリカでは、循環器内科医と心臓血管外科医のペアが組まれている。朝の7:00に集合し、カンファレンスを行い、8:00過ぎには一件目が終わりそうだった。朝の開始が早いと感じた。

アメリカにはPAという職種があり、日本の医師が行う仕事の一部を担う。そのため、より効率よく、医療を行うことができる。また、臨床の現場で活躍する日本人医師の先生も多いが、科によって働く人数は大きく異なる。移植外科に多い一方で、整形外科は大変少ない。
(写真:川堀先生と)

2022stanford_7.jpg

・Boston Children's Hospital 形成外科 Mulliken先生
母が過去に留学していた、Boston Children's HospitalのMulliken教授の外来を見させていただいた。口蓋唇裂の専門外来をしていている。日本では、リハビリ、形成外科、口腔外科の外来を患者が回るのが一般的だが、アメリカでは、患者のいる部屋に医者が訪れる。子ども病院であったので、親子ともに負担を減らせるシステムだと思った。
Mulliken先生は、診察中に学校の話などを患者に聞いていた。これは、口蓋唇裂の術後の予後を見るだけでなく、聞いた話をカルテに記載することで、(カルテへの記載は電話で口頭で伝えると専門職の人がカルテを作ってくれる)1,2年後の診察でその話をして患者の信頼を得るという意味もあるそうだ。また、アメリカには引退がなく、Mulliken先生は、80歳を超えている。
(写真:Mulliken先生と)


2022stanford_8.jpg・Brigham and Women's Hospital 腎臓移植内科の村上先生、川島先生
Stanford大学の佐々木先生にご紹介いただき、腎臓移植内科の村上先生と川島先生にお話を伺った。村上先生は、東京大学のMD-Ph.DコースでMD、Ph.Dを取得された後、研修医を経て、渡米され、Harvard大学でAssistant Professorをされていている。腎臓移植内科で臨床と研究をされていて、両立はアメリカの方がしやすいそうだ。腎臓移植内科での研究は、大変な部分も多く、多くの同僚が挫折してやめていったが、そういう現場こそ、外国人が活躍できる場だと仰っていた。女性としても医師としても大きな憧れを抱きました。
(写真:村上先生と川島先生と)


~アメリカでの生活について~

①ビザや研究所への研修申し込み方法について

22日間の留学だったので、ESTAを申請しました。
研究所へは、循環器内科の尾野先生にStanford大学の西賀先生、The Broad Institute of MIT and Harvardの中尾先生、小山先生をご紹介いただきました。西賀先生には、池野先生や佐々木先生、池田先生をご紹介いただき、小山先生には川堀先生を紹介いただきました。さらに、佐々木先生や川堀先生にも村上先生、川島先生、猿渡先生、宮下先生を紹介していただきました。その他にも、ラボにいた学生と積極的に話したり、母が昔留学していた先の先生にメールをしたりしました。尾野先生、現地の先生方に、ご紹介いただき、突然の訪問にもかかわらず、快く受け入れてくださったおかげで、たくさんの素晴らしい先生方にお会いすることができました。

②宿泊所について

東海岸、西海岸と、移動をして、一つの滞在先につき、11泊と短かったので、高いですが、ホテルに泊まりました。
Stanford大学に滞在していた際には、事前に現地の西賀先生に治安のいい場所を聞き、安全でありながらも安く、口コミの良いホテルを探しました。Country innというモーテルに宿泊しました。部屋にはキッチンもあり、スタッフも親切でとても良かったです。大学へは、バスでPalo Alto駅まで行き、そこから、大学のフリーシャトルに乗って、研究所に通っていました。(大体40分弱で着きました。)大学内は広くて移動に時間がかかるので、自転車を借りてもよかったです。
Bostonに滞在していた時は、病院が多くあるエリアにあるLongwood innというホテルに泊まりました。ここは、アクセスも良く、共用のキッチンもあったので良かったです。

③休日の過ごし方について

Stanford大学に滞在していた時は、シリコンバレーの近くだったので、Googleやappleの本社を訪れました。また、お祭りやStanford大学のアメフトの試合を見に行きました。その他にも、電車で1時間ほどかけて、サンフランシスコにも観光に行きました。
また、週末には、西賀先生が、BBQを主催してくださり、日本人の先生方と沢山お話させていただきました。その他にも、西賀先生に誘っていただき、サッカーに参加させていただいたりしました。こういった場面でも多くの先生にお会いでき、素晴らしいお話を聞くことができました。
Bostonでは、町が小さいので、観光しやすかったです。その他に、現地で出会った友達とMLBを見に行きました。
終末には、中尾先生のご家族が観光に連れて行ってくださり、その日誕生日だったので、誕生日まで祝っていただきました。

2022stanford_9.png

~最後に~

今回、アメリカに留学させていただき、日本では学ぶことのできない、現地の医療や価値観、文化を学ぶことができました。また、海外で活躍されている多くの日本人の先生とお会いし、海外で働くことの楽しさや大変さ、キャリア形成など、実践的なお話を聞かせていただくことができました。それによって、今自分に必要なことがわかり、目標が明らかになりました。また、研究所だけでなく、プライベートでもお世話になり、素晴らしい先生を紹介してくださり、急なお願いにもかかわらず、快く受け入れてくださった、尾野先生、西賀先生、中尾先生、小山先生、Mulliken先生、池野先生、佐々木先生、川堀先生、池田先生、村上先生、猿渡先生、川島先生、宮下先生に心から感謝申し上げます。
素晴らしい先生方とお会いし、刺激的な留学となりました。


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