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63歳男性K.Mさん

1.ご職業は何ですか?

無職

2.心筋梗塞の発症日、既往歴はいつですか?

半年前に発症、既往歴無し

3.喫煙歴は?

吸ったことはない

4.心筋梗塞の発作はいつ、何をしているときにおこりましたか?

昼間の午後2時ごろに二階へ上がるときに急に胸が痛くなった。

担当医からのコメント

階段を上るという動作は、日常生活の中で最も心臓発作を誘発しやすい行為です。心臓が弱っている方や胸痛発作がある方では、階段は避けたほうが無難です。

5.その発作は具体的にはどのようなものでしたか?

立っていられなくなり横になっても痛みが続きどうすることもできない状態になった。

担当医からのコメント

心臓発作がおこったときは、全身の臓器への血流供給が低下します。要するに全身の血のめぐりが悪くなります。このため、痛みの程度に関わらず、立っていることができなくなります。倒れて頭を打ったり顔面を打ったりする場合もあります。こうした二次災害(合併症)を避けるために、発作が起こると感じたらすぐに座るか、横になることをお勧めします。車を運転中の場合には、すみやかに車を止めて、助けを呼びましょう。

6.急性心筋梗塞を発症される前になにか予兆のようなものはありましたか?

なかった。

担当医からのコメント

心筋梗塞が起こる前に狭心症の症状が全く無い人は、心筋梗塞の患者さんのうち過半数を占めるともいわれています。このため、全く症状がなくとも、検診等で異常の早期発見を行い、予防治療を行う必要があります。

7.病院を受診し、どのような検査をうけましたか?検査について医師からどのような説明をうけましたか?

運動負荷検査、心電図検査等

担当医からのコメント

8.病院ではどのような治療をうけましたか?治療について医師からどのような説明をうけましたか?

 

9.病院に入院中に、あるいは退院後に一番大変だったことはなんですか?それをどうやって解決してゆかれましたか?

大変なことはなかった。

担当医からのコメント

この患者さんでは治療が速やかに行われたため、心筋のダメージも少なく、また入院期間も短かったのでとくに困ったことは無かったようです。ただし、心筋梗塞後の患者さんの中には発作前後の体調変化のギャップが大きく、体力的にも、精神的にも弱ってしまう方もたくさんいます。こうした患者さんの体力の回復および自信の回復をサポートすることを目的に、当院では2004年に心臓リハビリテーション部門を開設しました。ただこの患者さんのようにとくに体力の低下を意識しておられない場合でも、検査をしてみると同年代の人に比べて運動能力が低下している場合もあります。心筋梗塞の患者さんでは、みなさん運動能力評価をうけ、ご自分の体力について知り、適切なトレーニング方法について確認することをお勧めします。

10.病院に入院して、あるいは退院後に、なにかよかったと思えることがありましたか?

特にありません。

11.心筋梗塞の病気を経験されて、生き方や人生観について変化がありましたか?

 

12.実際に心筋梗塞を発症されるまでに、ご自身が心筋梗塞を起こすかもしれないと思っていましたか?

少しあった。

13.食事や運動について、発症前とあとで変化がありましたか?現在食事や運動についてなにか工夫されていますか?

以前よりは油類、肉類は控えるようになった。

14.社会に対して、患者様に対して、あるいは医師に対してなにかメッセージがありましたらお答え下さい。また、入院中あるいは現在うけられている医療について不足にお感じになる点や、なにか「こうしたほうが良い」とお考えになる点がありましたらお教えください。

心臓リハビリは必要と感じました。

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