HOME > 診療について > 治療法について > 心臓病のお薬について > 抗血小板薬(パナルジンなど)

抗血小板薬(パナルジンなど)

血液を固める成分の働きを抑えて、血の固まり(血栓)を防ぎます。

院内でよく使われるお薬

パナルジン錠、バファリン81mg錠、バイアスピリン錠、プレタール錠

作用

 血小板は血液を固めるために重要な働きをしている血液の成分です。しかし狭心症、心筋梗塞の患者さんでは血が固まり やすい状態にあります。抗血小板薬は血小板の働きを抑えることにより血の固まり(血栓)を予防し、血液をさらさらにするお薬です。
 また心臓にステント(狭くなった血管をひろげるための金属製の筒)を挿入した患者さんの場合でも、ひろげた箇所が突然つまってしまうことがあります( ステント内血栓閉塞)。その予防にも抗血小板薬は必要です。

副作用

  • ・すべてのお薬に共通の副作用
    出血傾向(鼻血、歯ぐきからの出血、皮膚の内出血など)
  • ・それぞれのお薬に特有の副作用
    【パナルジン】
    肝障害(何もしていないのに全身がだるい、食欲がない、疲れやすいなど)
    血液障害(発熱、のどの痛みなど(かぜなどではなく原因がわからないもの))
    皮疹(皮膚に赤い斑点がたくさん現れる)
    【バファリン】
    消化器障害(胃が荒れる、腹痛など)
    【プレタール】
    脈が過剰に早くなる
血小板と血栓

パナルジンについて

薬剤溶出ステント(サイファー)を留置された患者様へ

 薬剤溶出ステントは従来のステントより再狭窄を起こす割合が低いことが分かっています。いかし、薬剤溶出ステントを留置された場合は。パナルジンを原則3~8ヶ月服用していただく必要があります。もし途中で服用を中止されると、ステント内に血栓が生じて大変危険な状態になる可能性があります。飲み忘れや自己判断による中止がないようにお願いします。ただし、パナルジンは飲み始めの2ヶ月間に、まれにではありますが重大な副作用を起こすことがあります。パナルジンを安全に服用していただくために、副作用チェックの血液検査を行いますので、退院後も続けて受診してください。また下記のような症状に気付いたときも自己判断で服用を中止するのではなく、すぐに医師に連絡し、受診してください。

副作用の初期症状

  • 皮疹(皮膚が赤くなる、かゆみがある、ぶつぶつが現れる、など)
  • 肝障害(全身がだるい、食欲がない、疲れやすい、皮膚や眼が黄色くなる、など)
  • 血液障害(発熱、のどの痛み、など<かぜなどではなく原因がわからないもの>)
  • 出血傾向(鼻血、歯ぐきからの出血、皮膚の内出血、など)

注意事項

  • ・パナルジンの特徴
    パナルジンは強い効果が期待できますが、飲み始めの2ヶ月間にまれに重大な副作用がおこることがあります。この間は副作用のチェックのために、2週間ごとに血液検査を行いますので、退院後も受診して下さい。初期症状に気がついた時は、すぐに医師または薬剤師に連絡して下さい。

ページの先頭へ