β(ベータ)遮断薬

過剰になった心臓の働きを少し休めて、心臓の機能を保護するお薬です。

院内でよく使われるお薬

アーチスト錠、セロケン錠、ロプレソール錠、メインテート錠など

作用

 慢性心不全では心臓の弱くなった機能を補うために、交感神経という神経の働きが活発化しています。しかし長期間この ような状態が続くと、心不全はだんだんと悪化していきます。β遮断薬はこの神経の働きを抑えることで、無理をしている心臓の動きを少し休める作用があり ます。長期的に服用することで心不全の悪化を防ぐ薬です。
心臓の作用

副作用

  • 血圧低下(めまい、ふらつき、強い疲労感など)
  • 徐脈(脈がゆっくりになる)
  • 心不全の悪化(むくみ、体重増加など)

注意事項

  • ・少量からスタートします
    飲み始めの時期に心不全が逆に悪化するなどの副作用が現れることがあります。そのため少量から始めて少しずつ量を増や していき、心臓の機能に合わせていきます。めまいや強い疲労感、体のむくみ、体重が増えるなどの症状が現れたときは、自己の判断で勝手に服用を中止した り、減量したりせずに医師又は薬剤師に連絡して下さい。
  • ・長期的に服用して下さい
    症状が改善するには飲み始めてから2~3ヶ月かかります。長期にわたり飲み続けることが大事なお薬です。また長期に服用していたβ遮断薬を突然中止することは血圧の上昇や、狭心症症状、不整脈の悪化につながります。
  • ・不耐症(ふたいしょう)
    まれに副作用のために飲めない方、効果が現れない方がいます。(不耐症といいます)
  • ・ぜんそくの方
    β遮断薬は気管を狭くする作用があるので、ぜんそくを悪化させることがあります。

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