UCLA

UCLA海外研修レポート 京都大学医学部医学科4回生 加藤あかり

1.はじめに
私は、9月18日から9月29日の2週間、UCLAの中野敦先生の研究室で研修させていただきました。海外で研究するというのはどのようなことなのか、この機会に少しでも知ることができたらいいなと思い、海外研修をお願いすることにしました。
 

2.研修の内容
研修の準備は、中野先生のラボの論文を読んでいきました。心臓の発生に関する論文だったので、心臓の発生を復習しながら読みました。
実習期間中は、研究室に朝の9時に行き、16~17時頃まで実習していました。2週間という短い期間だったため、まとまった実験などはできませんでしたが、ラボの先生方の実験を見学させていただいたり、実際に実験操作をさせていただいたり、セミナーやシンポジウムに参加させていただいたり、論文の抄読会をしてくださったり、本当にたくさんのことを経験することができました。
具体的に2週間でしたことは、以下の通りです。

<ラボの方の研究の見学>
ラボの方は自分の研究が忙しい中で、いろいろな実験を見せてくださって、どのようなことをしているか、丁寧に説明してくださいました。

  • 手術で傷を入れてあるマウスの心臓のHE染色、Picosirius染色の見学
  • パラフィンブロックを薄くして、スライドを作る

 薄くしたものを、水に浮かべて、スライドガラスに乗せるところを体験させていただきました。

  • マウスを使った実験の見学(解剖など)

 実験の目的に合わせて、いろいろな時期のマウスの解剖をしておられました。9.5日目のマウスのお腹から胎児を取り出すのも見学させていただきました。本当に小さくて細かい作業で、驚きました。私達も実際に解剖を少しさせていただきました。先生が行っておられたのよりはだいぶ大きなマウスでしたが、それでも細かくて集中力のいる作業でした。

  • マウスの心電図

 心房に異常のあるマウスの心電図を見ました。

<ジェノタイピング>
私達が行った実験のメインはマウスのジェノタイピングでした。マウスの尻尾からDNAを抽出し、PCRを行い、ゲルを作って電気泳動し、マウスの遺伝子型を調べました。ラボでは実験にマウスを使っていて、実験を行う上でこのマウスの遺伝子型を調べる実験はとても大切でした。また、多くのマウスをブリーディングされていて、ブリーディングにはコストもかかるため、必要なマウスであるか調べるためにも、ジェノタイピングは大切であると教えていただきました。このジェノタイピングは何度もさせていただき、最終日にはスムーズにできるようになったと思います。

<セミナー、シンポジウムに参加>
9/18のお昼にセミナーがあり、参加しました。このセミナーの論文も実習期間中に読みました。また、9/25、9/26にUCLA Cardiovascular Symposium 2017というシンポジウムがあり、2日間参加させていただきました。分からない言葉を少しずつ調べながら聞いていたのですが、なかなか話についていくことができず、英語力が足りていないことを感じました。こういったシンポジウムに参加する機会はなかなかないと思うので、雰囲気を感じることができ、とても良い経験になりました。

<論文抄読会>
事前に読んでいった論文、1日目に参加したセミナーの新しい論文の2つを中野治子先生が一緒に読んでくださいました。論文全体を最初から最後までしっかり読むということはなかなかなかったので、どのように読んでいくのか分かり、良い機会になりました。論文は読んで慣れていくしかないとおっしゃっていて、もっと読む練習が必要だと思いました。

<ラボミーティング>
ラボのミーティングにも参加させていただきました。ラボの方々がそれぞれ自分の研究の状況をお話しされていました。また、京都大学の武田先生のところに留学に行っていた方がちょうど帰ってこられて、その方の研究の発表も聞くことができました。 研修の最終日には、中野敦先生、治子先生が晩御飯に連れて行ってくださいました。


3.研修を通して
今回の研修では、本当にいろいろなことを見学、体験させていただき、充実した2週間になりました。日本との違いやアメリカでの生活、どのように研究をされているか、なぜUCLAの研究室に来ることになったのかなどいろいろなお話も聞かせていただきました。ラボには私達と同じくらいの歳の学生もいらっしゃって、自分で研究を進められていて、とても刺激を受けました。

研修を通して、英語の重要性を改めて感じました。なんとなく英語が大切だということは分かっていましたが、実際海外研修に行ってみて、英語が思っていた以上に大切だということが分かりました。ラボの先生も、英語はどんどん大事になってきていて、英語で喧嘩できるくらいにはならないといけないとおっしゃっていました。ラボの日本人の方々も、英語で普通にコミュニケーションをとられていて、自分の英語力が足りないことを感じました。
短い期間でしたが、海外の研究室の雰囲気や、ラボの方々の研究に対する姿勢、思いを感じることができ、本当に貴重な経験をすることができました。


4.海外研修について

<事前の準備>
事前の準備で一番大変だったのは、宿泊場所の確保でした。夏の期間は、UCLAの近くの寮は早く埋まってしまうことが多いようで、私が宿泊場所を探し始めた頃にはもうすでにどの寮もいっぱいでした。UCLA周辺のホテルは値段が高いところが多く、なかなか宿泊場所が決まらなかったのですが、中野治子先生がいろいろ提案してくださり、その中からホテルを見つけることができました。UCLAに研修に行かれる方は、宿泊場所は早めに確保されるといいかなと思います。

<アメリカでの生活>
Westwoodは治安が良い印象で、穏やかな雰囲気でとても過ごしやすい街でした。私は研究室から歩いて10分くらいのところにあるホテルに宿泊しました。ホテルの方も親切でいろいろ教えてくださいました。近くにRalphsという大きなスーパーもあり、何でも売っていて、とても便利でした。スーパーには日本食も充実していました。ご飯を食べるところもいろいろあり、UCLAの中には食堂もたくさんありました。
休日は、同じラボに研修に来ていた同級生、マイコースでサンフランシスコ、サンディエゴなど近くに来ていた同級生と一緒にサンタモニカやユニバーサルスタジオハリウッドなどを観光しました。


5.最後に 
マイコースでこのような素晴らしい経験をすることができ、本当に良かったです。お忙しい中私達を受け入れてくださりご指導いただいた中野敦先生、中野治子先生、ラボの方々、マイコースプログラムを受け入れてくださった木村先生、このような機会を与えてくださり準備からサポートしてくださった尾野先生に重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。この経験を生かして、今後の大学生活を有意義に過ごし、将来につなげていきたいと思います。


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