UCLA

UCLA夏期短期留学レポート 京都大学医学部医学科4回生 森 雄貴

1.目的

今回の実習では、自分にとっての大きな目的を以下の三つに設定した。
●心臓発生の研究見学を通じて、研究とはいかなるものか、いかに研究がなされているかを体感する。
●アメリカでの実習や生活を通じて、自らの英語能力とその必要性を実感する。
●先生方の経験談やアメリカの学生の生活などから、今自分がどのような気持ちで物事に取り組めば良いかを考える。
また、実習とは別となるが、異国であるアメリカの土地柄から何か感じられるものがあればという思いもあった。

2.研究見学

UCLAの研究室で行ったことは主に下記の通りである。
●マウス操作(DNA抽出・PCRなど)
●心臓の二重免疫染色(血管系と神経系の染め分け)
●大腸菌を用いたプラスミド操作
●ES細胞の観察
●心臓の凍結切片作成
なお、今回の実習で行った実験の大部分は、事前に学校の実習においても一度は行っているものであった。しかし、学校では日本語で書かれたプロトコルに従って、普段から研究室に通っているようなメンバーの指示を受けながら、深く意味を考えずに行うというのが実情である部分も多かった。一方、今回の実習では説明が英語であったり、大きな研究の一部となる操作であったりする状況のなかで実験に臨むこととなったため、集中の度合いも普段とは異なり、良い理解・良い復習となったという点で特に大きな意味があったと思う。

●マウス操作
子供のマウスの尾の先端を切り取り、DNAの抽出を行った。DNAの抽出とPCRは過去に数回行っているので、おおよその原理などはあらかじめ知っていた。しかし、上でも述べたように、やはり英語での説明を聞き漏らさないようにしようという意識と、この日が実験見学の初日であったことも相まって、復習となった部分は大きい。
また、マウスの扱いでは尾を切り取る以外にもイヤーパンチも施した。これも過去に授業で行ったことがあり、我ながら思っていたより適度な半月型を刻めたと思う。

●心臓の二重免疫染色
免疫染色の原理などはやはり授業で学習済みであり、また染色済みの標本についても講義のスライドなどで何度も目にしている。しかし、それは理論と結果を見てきただけであり、実際の手技自体を見るのは初めてであった。このことは後述の凍結切片作成でもそうだが、今回の実習で非常に意味があったことの一つである。「小学生が工場の社会見学に行って、普段何気なく使っている製品がいかに作られているかを学習し、製品への理解を深める」といったことと似ていると思う。
実際染色手技を見ていると、何よりも染色にかかる時間の短さに驚いた。薬品を加えてると、じわじわと神経系が浮かび上がり、1分半ほどで染色が完了した。染色というと、どうしてもHE染色や抗酸菌染色のような手技が思い浮かんでしまい、それ相応の手間と時間がかかるイメージであったが、免疫染色の特異的結合性によるものなのか、今回の染色の速さは印象的であった。

●大腸菌を用いたプラスミド操作
実験自体はポピュラーなもので、先生が作成したプラスミドを大腸菌に与え、実際にプラスミドDNAを取り込んだ大腸菌のみを抽出してくるといった内容である。プラスミドに抗生物質への耐性遺伝子をあらかじめ入れておくなど、操作内容も見慣れた物であった。
ただ、この実験では先生の手際の良さに我々が圧倒される形となった。いくつか手伝わさせていただいた部分もあったが、基本的には先生は操作が一連の流れとして身についておられたので、流れるように作業が進み、慣れていない我々が入り込むのが申し訳ない気持ちになった。我々の中には「もっと手技に参加したかった」とやや不満げな者もいたが、僕自身にはその状況が至極当然に思えた。我々が手取り足取りされながら実験を手伝うよりも、先生自身が進めた方が正確性・効率性において上を行くのは明らかで、その姿はまさにプロフェッショナルであった。将来自分も研究なり臨床なりのプロフェッショナルとなるにあたっては、自分の中に行うべきことの流れが完全にインプットされており、なおかつそれを適切にアウトプットする能力が問われると思う。そのための努力が必要であることを再認識した。
実際どれほどの量のプラスミドDNAが抽出できたかを吸光光度計によって調べる手技も行った。この機械を用いるのは初めてであり、そもそもDNAがある特定の周波数の光をよく吸収するということ自体初耳であったため、新鮮であった。手技自体に難しいことはなかったが、手伝った実験の結果としてプロフェッショナルである先生を満足させうるだけのDNA量が示されてホッとしたのを覚えている。

●ES細胞の観察
これは実験ではないが、先生が培養しておられるES細胞の姿を顕微鏡で見せていただいた。まだ分化の進んでいない物と、心筋への分化が進んだ物の二種類の細胞群を見たが、前者がはっきり言って地味なのに比べ、後者は同じような見た目だと思っていたら一塊となって拍動する部分がいくつかあり、皆が思わず声を上げていた。培養の方法も初めて見る物で、シャーレの蓋につけたいくつもの培養液滴の中に細胞を植え付けるという物だった。

●心臓凍結切片の作成

UCLA①.jpg

組織学や病理学の授業でさんざん目にした組織標本はいかにして作るかを体験した。パラフィンを用いた切片作成法のイメージしかなかったが、今回は凍結切片の作成を行った。手回しで操作する機械で削りだされる切片をうまく広げてスライドガラスに乗せるというだけの操作であるが、想像以上に難しい物であった。しかし、研究としては不要な部分ということもあって何度も挑戦することができ、いくつかそれらしい切片を作れるようになった。実際に作成した標本を画像化して先生が送ってくださったので、そのうちの一枚を添付しておく。

 

 

3.英語能力

研究室における実験の説明などは、予備知識もあったために想像していたよりは理解できた。しかし、日常会話や研究発表のスピーチなどでは「自分の考えのうち相手に伝わるのが6割、相手の考えのうち自分に伝わるのが4割」といった印象であった。過去完了を表す「’ve」や、過去形・過去分詞の「ed」など、日本人の発音では割と強調されるような部分が、ネイティブの発音ではほとんど聞き取れず、それによって時制が自分と相手の間でバラバラになり、話がかみ合わないといったこともあった。日本にいると単語力や文法ばかりがネックだと思いがちだったが、実際に海外に行った感触では明らかにリスニングの方が大きな壁であった。読むのであればいちいち止まって辞書を引くことも可能であるが、リスニングではそれがほぼ不可能であるし、将来的には学会などでも確実に必要となる部分であると改めて感じた。喋るということに関しては、今は稚拙な表現が多くなってしまいがちだが、自分の話を伝えることを最低ラインと考えればそれでも事足りることは多く、コミュニケーションの成立のためには、やはり相手の話が伝わるためのリスニングが重要であると感じた。

4.先生方の経験談やアメリカの学生の生活

学生に関しては、我々と同学年でありながら、すでにポスターで発表など行っている学生が多数いることに驚きを覚えたが、そもそもの教育システムの違いのことを考えると、「我々は立ち遅れている!これは大問題だ!」というような感想は大して抱かなかった。はっきりしているのは彼らが彼らの教育システムの中で精一杯目の前にあることに取り組んできたということであって、その姿勢を見習うこと、自分がそういう姿勢でやって来たかを自問することが大切であると思う。
先生方の話を聞いていても、やはり同じような感想を得た。見聞きしたあらゆる物に影響・感化されていろいろなことに精力的に取り組むのも素晴らしいことであるかもしれないが、我々が今学んでいる医学という分野はあまりにも広大で、それと対峙するには何か自分の中に軸が必要だと思う。今回の実習先の先生方に限ったことではなく、学校の先生方も含め、「学生時代は勉強ばかりしていた。学生はそうあるべきだ!」という論調の方はほとんど見受けない。むしろ「私は講義なんてほとんど出たこともないけど、君たちは教室にいるなんて偉いねぇ。」というような気の抜ける話さえ耳にすることがある。後者の話はさすがにどうかと思うが、前者が必ずしも正しいとは思わない。大事なのはメリハリをつけながら適度に大学生活も謳歌しつつ、今すべきことを精一杯することであって、そこに何か軸となるものを持つことだと感じた。
今回の実習の中で得た物は、そのまま吸収するよりも、軸に沿わせるようにやや見方を変えたりしながら自分の物にしていきたい。将来的に臨床の世界で働きたいという考えには全く変わりなく、研究の世界に身を投じようというアイデアはやはり頭に無いが、プロフェッショナルたる努力の形や、医学の基礎たる研究の裏側というのはどんな道に進む場合でも役立てていきたい。

5.その他

実習とは関係ないが、アメリカ生活で感じたことも記そうと思う。
こう言ってはなんだが実は、アメリカで一番印象に残ったのは研究見学よりも「挨拶の文化」であった。現代日本では地域のつながりの希薄化などが問題視されているが、そもそもの原因は他人との挨拶が極端に減ったことにあると思う。これは「個人」という新しい考え方を手に入れた日本人がその意味を「不干渉」のことだと履き違えたことによると思うが、その「個人」の考え方が古くから根付くアメリカでは、決して「不干渉」と同義ではないと感じた。印象に残った二つの挨拶として「How are you?」と「Bless you!」がある。英語の教科書などで当たり前のように目にしていたこれらのフレーズも、実際自分の耳で聞くとかなり印象が違った。
ここで言う印象に残った「How are you?」とは、知人同士の挨拶としての物ではなく店のレジなどで客に対して投げかけられる物である。日本語に直すなら「いらっしゃいませ。」だが、日本人はそんなことを言われても無視して小銭・お札・ポイントカードなどを探すのが常である。しかしこの挨拶は明らかに質問であり、客は教科書どおり「I’m fine.」などと自然に答えている。もはやアメリカ人にとってはただ定着しているだけの表現かもしれないが、見ず知らずでも相手を気遣う細かなコミュニケーションは今の日本にどれほどあるだろうか。
「Bless you!」も同様である。一度UCLA内の大学生協とでも言うべき場所で商品を見ながらくしゃみをしてしまったのだが、近くにいた当然見ず知らずの男子大学生がすかさず「Bless you!」と声をかけてくれた。日本でくしゃみをしても見ず知らずの人が何か声をかけてくれるなんてことはまず無いわけで、「Thank you!」と返事するときに本当にありがたいと感じた。
ここで挙げたフレーズの他にも、ホテルで他の客と朝目が合えば「Good morning!」が自然に飛び出す。ただの決まり文句というより、心からの挨拶という印象を受けることも多く、こういうコミュニケーションのあり方をとても心地よく清々しいと思った。

6.最後に

LAは気候が良く、ごはんも美味しく、人とのコミュニケーションが心地よいということで、たった二週間の滞在ではあったがとてもお気に入りの地となった。またいつか訪れてみたいと思うし、今回このような機会を得たことは、学習や経験としてとても貴重であった。企画・サポートをしてくださった先生方、実習に付き合ってくださったUCLAの先生方や学生の皆さん、現地で出会った様々な人々、共にアメリカを旅した同級生たちに心から感謝したい。

(2011年8月)

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UCLA夏期短期留学レポート 京都大学医学部医学科4回生 山本 絢可

まずは今回、尾野先生のご紹介でアメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校にて一週間の研修をさせていただく機会を与えられましたことに感謝して、このレポートを始めさせていただきたいと思います。
私が今回研修させていただいたのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のEli&Edythe Broad Center of Regenerative Medicine & Stem Cell Research内の中野敦先生のラボでした。まず初日はラボのミーティングに出席させていただき、ラボの皆さんや中野先生に御挨拶させていただきました。その後大学院生の方に付いて、実験に用いるマウスの子の遺伝子を確認する作業のお手伝いをさせていただきました。具体的な方法としては、マウスの尾を切断してPCRにて遺伝子を確認するという決して難解なものではありませんでしたが、丁寧な英語の説明と指示により、実験の基本的な手技を再確認することができてよかったと思います。
二日目はまず翌日の培養実験のための寒天培地の作成をおこない、その後別の大学院生の方にホールマウント染色を見せていただきました。マウスの心臓を二次抗体を用いて染色を行い、ニューロンや血管の走行が非常に小さな心臓上にしっかりと確認できたときには感動いたしました。翌日にはAmp耐性バクテリアをコロニーから採取してきて培養したものからDNAを抽出し、目的の遺伝子が組み込まれているかを確認する作業を行いました。午後には大学の学生の卒業論文の研究発表を見に行きましたが、日本の大学生とは異なる熱意や積極性に圧倒され、もっと勉強しなければならないなと気持ちを引き締める良い機会になったと思います。
四日目には京都大学から留学なさっている中嶋先生にご自身の研究の内容に関係する、ノックアウトマウスのお話を聞かせていただき、顕微鏡で蛍光染色した心臓の切片を見せていただいたりしました。また、ES細胞の培養室にも連れて行っていただき、実際の細胞も見せていただきました。午後からはマウスの胎児の心臓の凍結切片を作成する作業を実際にやらせていただき、プレパラートを作成するところまで経験させていただけました。また、最終日となる五日目にはフロアミーティングに出席して、他のラボの研究成果の発表を聞くことができました。
今回の研修は一週間という短いものでしたが、実際に海外の大学に行き、環境やそこの人々を見ることで日本では決して得られなかったような刺激を受けることができ、本当に良い経験になったと思います。この経験を忘れずに、これからも努力していくつもりです。
最後になりましたが、実験について無知な一学生である私を、多忙であるにも関わらず受け入れて指導してくださった中野先生をはじめとするラボの方々と、このような素晴らしい機会を与えてくださった尾野先生に感謝してこのレポートを終わらせていただきます。本当にありがとうございました。

(2011年8月)

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UCLA夏期短期留学レポート 京都大学医学部医学科4回生 吉田 一史

1.短期留学を希望した動機

今回、夏休みを利用した短期留学としてUCLAの中野敦先生のもとで勉強させていただいた。この短期留学を希望したきっかけは、S1循環器の講義の中で、尾野先生や中川先生を始め、多くの先生方が海外留学を推薦されていたことである。もともと海外には興味があったが、5回生以上になるとポリクリなどで満足に海外に行くことは難しいと思ったので、4回生の時間のあるうちに一度海外に行ってみようと思い、短期留学を希望した。後でも述べるが、研修医も終えて目的を明確にして行う海外留学に対し、学部生のうちに行く海外留学は「とにかく海外に行きたい」という気持ちが一番大切だと感じた。(やる気が一番必要)

2.ラボでやったこと、雰囲気など

日本でラボに所属していなかった(正確には1回生の3ヶ月間だけ循環器内科のラボに通っていたが)ので、一緒にUCLAに行った同回生とともに、基礎的な実験を行った。  時間にして一日9時~14時というスケジュールであった。これを考えてもUCLAの先生方が非常に忙しい時間の合間を縫って僕たちの指導をしてくださったことが伝わってくると思う。ラボには意外にも日本人の先生が半数近くいらっしゃって、ちょっとした実験の合間には日本語が飛び交っていた。ここは日本なのかと錯覚するほどであった。具体的には、今回僕たちを受け入れてくださった中野敦先生とその奥さんの中野治子先生、京大出身の中島先生、幼い時からアメリカに住んでいらっしゃった水野先生、そして早稲田大学院生のダイスケさん(自己紹介の際に下の名前しか言われず、以降聞くタイミングがなかった)という非常にアットホームな環境であった。ただ全くネイティブの先生に指導していただく機会がなかったというわけではなく、初日と2日目はネイティブの先生に実験指導をしていただいた。
実験内容としては、マウスの尻尾からのDNA抽出、大腸菌の培養、プラスミド抽出、PCR、電気泳動など日本で行ったことのある作業が多く、ネイティブの先生が指導してくださっているときにも手技に困ることはなかった。先生も学生の僕たちが理解できるように非常に丁寧に説明して下さり、とてもわかりやすかった。また、最先端の研究として、水野先生が行っている心筋特異的、あるいは神経特異的な免疫染色像の観察もさせていただいた。中島先生が担当してくださった際には、先生が作成されたKOマウスの心臓を用いて凍結切片を作る作業を手伝わせていただいた。凍結切片を作成するのは初めてだったので非常に緊張したが、先生がやさしく(日本語で)指導して下さり、少しずつ上達していった。僕たちが「もっと切片づくりをしたい」とお願いしたところ、次の日の朝にも引き続き指導して下さった。実習期間を通して、非常に楽しく実験に取り組むことができた。ちなみに作成した凍結切片が中島先生から届いたので、それも載せておく。

UCLA②.jpg

実験以外にもラボミーティングやパネルセミナーにも参加した。どちらも僕たちとほとんど年の変わらない人たちが、自分の研究について多くの方の前で説明していた。こられのセミナーには非常に刺激を受けた。日本とアメリカの教育制度の違いがあるとはいえ、まだまだ勉強量が足りない、もっと努力しないといけないと痛感した。

ラボで行ったことは以上のようなものである。自分が作業して得たものももちろん大きいが、それ以上にセミナーや普段の先生方の姿から、感じ取るものが非常に大きかった。これは実際に自分がその場にいないとわからない感覚である。その意味でも、海外で勉強できたこの短期留学は僕にとって非常に有意義であった。

3.観光やアメリカでの生活について

せっかくLos Angeles(LA)に来たのに観光しないのは勿体ない。そう思い、同回生とラボの合間の時間にたくさんの観光地を回った。 ・LAで有名なFarmer’s marketで買い物
・UCLA storeでご当地グッズ購入
・高級レストランでPrime Libを堪能
・グリフィス天文台でLAの素晴らしい夜景
・ディズニーランド、USHなどのテーマパーク(休日)
・ハリウッド自由散策
・コダックシアターでCirque du Soleil「IRIS」観賞
一体何ヵ所まわるのか、というほどLAを堪能した。現地で突然計画通り行かなくなるなどのドタバタもあったが、結果的にLAを大いに満喫することができた。これでもまだ行けていない場所もあるほどで、観光する場所に困らないという意味でも、LAは非常に良いところであった。
食事は、基本的には外食であるが、スーパーで購入したものをホテルで食べたりした日もあった。LAの食事は想像以上においしく、口に合わないものはスーパーで購入したド派手な色のケーキしかなかったぐらいである。「アメリカ=ジャンクフード」のイメージがあったが、LAの食事はかなりヘルシーであり驚いた。カリフォルニアロールに至っては、日本の巻き寿司よりおいしいほどであった。(そのため、僕たちは3度寿司屋さんに足を運ぶことになった。) ラボの先生が食事に連れて行って下さったこともあり、特に中島先生には飲みに連れて行って下さったりもした。その場で、中島先生のアメリカ経験談など、様々なことを話して下さった。普段アメリカで生活している先生の話はどれも新鮮で、魅力的であった。こうした経験も普段はできないので、非常によかったと思う。
LAの人は非常にオープンで心優しい人が多かった。LAにきて間もない頃、バスに初めて乗って不安そうにしている僕たちを見て、ある人が日本語(片言)で話しかけてきて、長渕剛の「とんぼ」を熱唱して下さった(バスの中で、である)。また、道行く人に「Hi」というと、ほとんどみんな笑顔で「Hi!」と答えてくれる。細かいところではあるが、そうした文化の違いというのも肌で感じることができて面白いと感じた。

4.短期留学を通して

今回のUCLAへの短期留学によって、勉学面での経験はもちろん、それ以外にも多くのことを学ぶことができた。現在、京都大学高次脳形態学教室で勉強しているが、そこでの実験に今回の留学で得た知識、あるいは事前の勉強愛で得た知識が多いに役立っている。また、実際に海外のラボで勉強することで、海外の雰囲気をつかむこともできたので、今後の自分の進路を考えるときに大いに役立つと思う。
実際に海外に足を運ぶことで、今の自分に足りないもの、特に英語力の乏しさを痛感した。これは、日本で英語の教科書を読むだけでは絶対に感じられないことであるし、4回生のこの時期に自分に足りないものを感じられたのはよかった。海外留学に行こうか迷っているときは、先にも述べたが「自分は英語力がちょっと、、、」と考える必要はなく、ちょっとでも海外に興味があれば、ぜひ海外に行ってみるべきである。そこで自分の力のなさを痛感するのも非常に良い経験であると思う。
最後に、今回の貴重な経験の機会を与えてくださった京都大学循環器内科の先生方、特に尾野先生。僕たちを快く受け入れてくださった中野敦先生をはじめとしたUCLAの先生方。多くの先生方にお世話になった。本当にありがとうございました。

(2011年8月)

 


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